推しという概念は交際クラブでも存在する?
昨今、メディアやSNSなどでよく「推し」という言葉を目にするかと思います。
ネットスラングのような、何かの専門用語のような、いきなり現れて一般社会でも使われるようになったこの言葉。
なんとなく「好き」「ファン」という意味で使っている方も多いかと思いますが、実際はどうなのでしょう。
今さら人に聞けない「推し」という言葉について、ご紹介します。
実はこの「推し」という言葉の持つ概念は、交際クラブでの愛人関係に抱く感情とも非常に似通った部分があるのです。
そもそも、推しという言葉が使われ始めたのは、1980年代頃からと言われています。
元々は、アイドルグループの中で特に応援したい女性「イチオシのメンバー」を「推しメン」と略した言葉だったようです。
ファンの間で、特にネット上で使われていた言葉でしたが、2009年ごろから変化が訪れます。
1990年代にアイドルのファンだった女性たちが自身もアイドルになり、メディア側に立つことで、アイドルファンの使う専門用語や考え方などが広く知れ渡ることとなったのです。
2010年ごろに社会現象になったアイドルグループは、アイドルファンの存在をも世間に認めさせる要因の一つとなりました。
そしてそれは、推しという言葉や概念を広く世間に広めることになったのです。
今ではアイドルのみならず、自分の好きなタレントや、気に入っているお店、場所、自分のペットといった、好きな物全般に対して推しという言葉が使われています。
Z世代と呼ばれる若者たちは、特にその傾向が顕著。
推しという言葉を使うことによって、同じ推しを持つ仲間同士でコミュニティを形成したり、積極的に「自分は〇〇推しです」とアピールし、自己表現の代わりにしているのです。
「推し」という言葉には「好き」や「ファン」「御贔屓様」などとは違った印象が含まれています。
そもそもの「推す」という言葉からも分かるように「推し」を使うときは「周りに勧めたい、広めたい」という意識が働いているのです。
それは、推しを広めたい気持ちも当然ありますし、自分そのものを「〇〇推し」として知ってもらいたいという意識でもあります。
推しという言葉は、今やそれくらいフランクに使われているのですね。
ところで、交際クラブで愛人女性を迎える活動というのは、そのままアイドルを推す活動と似ていると思いませんか。
自分好みの女性を見つけ、お相手女性の経済的サポートをする。
あまりプライベートには踏み込まず、女性が喜ぶようなことをし、いつかは卒業してしまうこともある。
さらにその女性は、他の男性からの経済的援助も受けている可能性があるのです。
愛人を迎える活動と、アイドルを推す活動が、いかに共通点が多いか分かっていただけるでしょうか。
そう考えると、アイドルを推す活動をしている男性から、見習うこともあるのかもしれませんね。
アイドルを推している人たちは、ひとえに推しメンの幸せを願っている人たちばかりです。
自分の物になると思って活動をしている人は、ほとんどいません。
「いま会えるアイドル」という文言が流行り、アイドルと付き合うことを願っている男性がいるのも事実ではありますが。
実際にファンとアイドルが結婚したというニュースがあまり流れないように、とても狭き門だということはお分かりかと思います。
交際クラブでの愛人女性も、ほとんど同じです。
愛人という関係から始まった女性と恋仲になることは、極々一握りのカップルだけ。
相当の相性の良さと努力を積まなければ、交際クラブでの「推し」と添い遂げることは難しいと言えます。
0ではないのは確かですが、自分の伴侶となるよう愛人女性にアタックするよりも「推し」として扱い、女性の幸せを祈って関係を楽しまれた方が、気も楽になりませんか。
他の男性と会っていることに嫉妬したり、束縛するようなことは、ご自分も辛くなりますし、愛人女性も遠ざかってしまう危険性が。
「推し」として扱って、お互いに感謝し合い、大切にできるような関係になれると良いですね。
若者に浸透している「推し」という言葉についてご紹介しました。
メディアが積極的に使っていることもあって、フランクな響きのある「推し」という言葉。
好きだということを気軽にアピールできるので、普段から取り入れたい言葉でもあります。
好意のある女性に対し直球で「君のことが好きなんだ」と伝えては、引かれてしまう可能性もあるかもしれません。
ですが「君のこと推してるんだよ」と言うと、不思議と悪い気はしないものです。
交際クラブで知り合った愛人女性と、良い距離感をもった関係性になれると良いですね。